会長挨拶

フェアプレーの精神を胸に刻もう

愛知大学野球連盟会長

梅村 清英

愛知大学野球連盟の平成30年度秋季リーグ戦開幕にあたり、ご挨拶を申し上げます。

本連盟の代表校は全国の舞台で活躍を続けています。昨年11月の第48回明治神宮野球大会では、名城大学が2年連続で東海地区・北陸・愛知の大学野球3連盟代表となりました。神宮大会では惜しくも1回戦で敗退しましたが、一時はリードする接戦でした。今年6月の第67回全日本大学野球選手権大会には、本連盟代表の中京大学が2年ぶり19回目の出場を果たし、2回戦に進出して善戦しました。

いずれも全国の強豪チームに対して、本連盟の実力の一端を示してくれました。諸先輩方が築き上げてきた土台の上に、現役選手や指導者が努力を重ねてきた結果です。関係各位のご尽力に改めて感謝いたします。また、チームや選手たちを応援、支援していただいている皆様のお力も大きいと思います。今後とも是非お力添えをお願いいたします。

今年は、6月の大阪北部地震、7月の西日本豪雨と大きな自然災害が相次ぎました。甲子園を目指した高校野球の広島大会は、豪雨災害で開幕が10日遅れました。その開幕戦で選手宣誓した安芸南高の主将は行方不明の友を探し、災害復旧ボランティアも経験したそうです。「私たち一人ひとりにとって、選手権大会は1回きりのかけがえのないものです。どんな状況も克服し、それを乗り越えて挑戦します。それが野球だから」と宣誓し、選手たちの思いを代弁しました。

秋季リーグ戦に臨む選手の皆さんは、こうした気持ちを十分に理解できるはずです。野球を通じて自分を磨くことができ日々に喜びを感じ、そうした環境をつくり出してくれた家族、チーム、仲間、大学に感謝する気持ちを忘れないようにしたいものです。ひと言でいえば、好きな野球ができる幸せを感じてほしい、と思います。

一方で、他の競技のことですが、大学アメリカンフットボールの定期戦で行われた危険なプレーが大きな社会問題に発展しました。指導体制など多くの問題が指摘されていますが、最も重要なことはフェアプレー精神の欠如ではなかったかと思います。意図的に相手選手をけがさせる行為は決して許されません。それ以前に大学スポーツの基本を忘れていないか、と感じました。日本学生野球憲章には、「学生野球は、友情、連帯そしてフェアプレーの精神を理念とする」と基本原理の一つに掲げています。勝利至上主義だけに陥っては本末転倒になってしまいます。大学スポーツのあり方に社会の注目が集まっていることを忘れてはなりません。

選手の皆さんは常にフェアプレーの精神を胸に刻んでください。リーグ戦は、選手一人ひとりが人間的に成長してきた姿を見せる場でもあります。自主的に活動してきた成果を存分に発揮してください。

秋季リーグ戦の開催にあたり、多くのご後援、ご協賛、ご協力をいただきました。中日新聞社をはじめ報道関係各社、スポーツ関係各社、パロマ瑞穂野球場など会場提供の名古屋市ほか自治体、大学関係各位には、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。