理事長挨拶

“一新紀元”大学野球と本連盟の新たな出発

愛知大学野球連盟
理事長 新井野 洋一

2019年度春季リーグ戦の開幕にあたり、ご挨拶申し上げます。

“一新紀元”は新しい時代の始まりという意味です。平成から元号が変わり、新時代が」始まります。時を同じくして本連盟は創立70周年を迎え、さまざまな事業を展開するとともに連盟組織を一変する議論を始めています。また、大学野球も加入することになった「大学スポーツ協会(略称UNIVAS)」が活動を開始します。その目的は、「大学」スポーツを総合的に振興し、学生の誰もが学業を充実させながら安全に競技スポーツを実践するための基盤的環境を整備するとともに、地域に根差す大学スポーツの多様な価値を高め、我が国の力強い発展と卓越性を追求する人材の輩出に寄与すること」と規定されています。

まさに、大学野球をはじめとする大学スポーツは一新紀元に直面しています。

振り返れば、企業がスポーツ活動を自ら運営する立場からもっぱらスポンサーシップに投資するやり方を強める時代に入って、大学スポーツへの期待が高まってきました。多くのスポーツ種目において国際選手が大学生という例が増えています。並行するように、スポーツ系学部が増設され、スポーツ教育研究を通じた人材育成が拡大しています。

一方、高校球児(硬式)は2014年の170,312人から2018年には153,184人と連続して減少しています。このような少子化を背景とする現象が数年後には大学野球にも生起することが推測されます。サッカーなどの種目も同様の傾向を示しています。心配なことは、高校球児(硬式)の3年生までの継続率が90%を越えているのに対して、大学硬式野球選手の4年生までの継続率は約70%であることです。就活や研究活動との両立の難しさによるものと考えられますが、野球の振興という観点からは非常に残念なことです。ちなみに本連盟の場合、2018年度において4年生までの継続率は67.7%と全国平均を下回っています。

いつもお話しているように、大学野球は青少年から社会人へと移行する人生にとって重要かつ難しい時期に各自が選んだ教育研究を続けながら取り組まれる野球です。そこに大学野球の魅力と独自性があると言えましょう。プロ野球や社会人野球を夢見る者だけが4年間活動を継続し、高校野球の指導者や地域野球のリーダーを目指す者や大学野球で培った力を野球以外の領域で発揮することを志す者が途中で活動を辞めてしまうことは寂しいことです。

大学野球の魅力を子どもたちや地域の人々に伝える努力とともに、さまざまな目的意識を持つ大学野球選手たちがひとつになって4年間活動を続けてもらうために何をしてあげればよいのか熟考するシーズンにしたいと思っています。

ファンの皆様、関係者の皆様、ご支援をよろしくお願いいたします。