理事長挨拶

継続と創造のバランス

愛知大学野球連盟
理事長 新井野 洋一

平成30年秋季リーグ戦の開幕にあたり、ご挨拶申し上げます。

さて、永年にわたって会長として本連盟を支えていただいた後藤淳氏(名古屋電気学園総長)と名誉会長の小出忠孝氏(愛知学院元学院長)が相次いで逝去されました。この場を借りて、哀悼の意を表しますとともにこれまでのお二人のご功労とご貢献に対して心より感謝申し上げます。加えて、愛知大学野球連盟関係者一同、お二人の遺志を引き継ぎ大学野球と本連盟の発展に尽力することをお誓い申し上げたいと存じます。

また、6月末から7月上旬にかけての西日本を中心とする集中豪雨でお亡くなりになった210名を越える皆様のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。アメリカ伝来のベースボールを野球と翻訳した中馬庚氏が「野原でする」と述べたように、自然あっての野球であることは言うまでもありません。一日も早く野で球を追う子どもたちや親子キャッチボールの姿が取り戻されることを願い、僅かではありましたが本連盟として義援金を届けさせていただきました。

このような逃れられない死という現実や想像を絶する自然の猛威を目の当たりにする時、当たり前で平凡な生活がなんと素晴らしいものかと感じない人はいないでしょう。同時に、当たり前で平凡な生活の実現がいかに難しいことかも私たちは知っています。だからこそ、それに向けて日々努力された先人たちに対して、まずは感謝の念を持ち学び続けることが大切だと思います。一方で、先人たちとて、さまざまな困難に際して過去の繰り返しだけでは乗り切れず新たな挑戦を試みたことがあったに違いないと思います。確かに「継続」は力ですが、マンネリつまり思考・行動・表現が型にはまり新鮮さや独創性が失われると組織やチームのメンバーのモラール(=目標達成への意欲・態度)が下がり、ドロップアウトや逃避が増えてしまいます。

組織やチームには、マンネリをチェックしつつ「継続」を怠らないとともに目標達成に近づける新たな方法の「創造」に挑戦することが常に求められるのです。

ところで、大学スポーツをめぐって、スポーツ庁が来年2月発足を目指す日本版NCAA(仮称)(=大学と競技団体との横断的統括的組織)の話題が増大しています。高校スポーツ界の「高体連」と類似した組織が想定されますが、これに加えて大学スポーツの産業化・ビジネス化が進められようとしています。これに対して、大学野球界がどのように対応するかは決定されていませんが、否応なしに継続と創造のバランスがとれたイベントの企画・開発や運営組織の改革に着手せねばならない状況にあると感じています。本連盟でも、70周年前年でもあり、加盟チーム間の会話を増やし賢明な活動を行う計画を準備したいと考えています。

ファンの皆様からのご意見も賜りたいと存じます。応援よろしくお願いいたします。