理事長挨拶

努力し続けるための工夫

愛知大学野球連盟
理事長 新井野 洋一

平成29年秋季リーグ戦の開幕にあたり、ご挨拶申し上げます。

試合の目標は相手チームに勝利することです。「勝ち負けにこだわることはくだらない」という人は、勝利の価値と負けの意義を真に理解していない人なのかもしれません。とは言え勝つためにといって、ルールやマナーを破ることは許されないことは言うまでもありません。

勝利を獲得するためには、一人ひとりが練習で積み重ねた心技体を最大限に発揮し、多くの試練を乗り越えて、強固で緻密なチームワークとなって試合相手を倒す力が必要です。

最大の敵は己(おのれ=自分)です。ことに、大学生になると練習量や強度、日常生活などを自己管理することが求められ、己に厳しく接するか甘く接するかは心技体に大きな差をつくることになります。己を忘れさせ時を忘れさせる魅力的な誘惑に埋没した時、野球への努力は消え去ってしまうかもしれません。「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない(王貞治氏)」という域まで達するのはたいへんなことだと思いますが、己との勝負から逃げ出さないでほしいものです。

本連盟に加盟している部員総数は2,000名強、全連盟中トップで、大学野球のメッカと言えます。同時に、各チームの野球環境(監督をはじめとするスタッフ、球場などの施設・設備、活動支援状況、大学としての社会へのアピール度)には大きな差がみられることも事実です。選手たちがそれに気づいた時、優れた野球環境を持つ大学に対して嫉妬を感じるのは当然かもしれません。この機会に、各大学の教職員の皆様には、そんな観点から野球部員を再認識いただき、各大学の野球環境の改善にご尽力賜れば幸いです。

しかし、選手諸君は勝敗の行方がすでに決まっているように思い込まないでいただきたい。野球が文化である以上、そこには合理的で科学的な行動様式があるはずです。野球環境の格差を超越するもう一つの道は、練習の時間、空間、内容やチームづくりに工夫を凝らすことです。野球の技術や戦術、戦略は奥が深いのです。「努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る(小説家井上靖氏)」に陥ることないようにしたいものです。

。いつもお話していることですが、マージナルマン(=境界人)である大学生が大人になるための苦しみとそれを乗り越える努力する姿にこそ大学野球の独自性があります。私たち愛知大学野球連盟に携わる全員がこれを再認識し、各大学の教職員や一般学生、同窓生から決して蔑視されたり批判されたりすることのないよう努力を続けることをお誓いします。

ファンの皆様、選手のご家族の皆様、協賛いただいている企業の皆様、球場関係者の皆様、今後ともご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。