理事長挨拶

2022春季から秋季へ

愛知大学野球連盟

理事長 齋藤健治

 

2022年度春季リーグ戦の日程を無事終了し、連盟代表となった名城大学は全日本大学野球選手権で二年連続のベスト8という好成績を残されました。また、7月にオランダで開催される第30回ハーレムベースボールウィークの日本代表選手として、名城大学の野口君が選ばれました。ともに連盟のレベルや存在感をアピールする出来事とはいえ、喜ばしい限りです。

ところで、このハーレムでの国際大会では、通常の9回制ではなく7回制がとられています。2イニング少なくすることで、選手への身体的負担と試合時間の短縮を狙ったものです。これはWBSC(世界野球ソフトボール連盟)が主導して、ワールドカップなどの大会に適用したルール改革ですが、それに対して、野球の歴史を振り返ると、9回制だから面白いとか、時間無制限に近い形で延長が行われるから物語が生まれる、などの意見が多々出てくると思います。しかしながら、WBSCにとって、オリンピック種目として復活することが大きな課題の一つでもあり、そのために変わらなければ野球は生き残れない、との思いも強くなっているようです。それは、新しいスポーツ種目が生まれ、子ども世代の選択肢が増えたこと、そして、その中で野球の旧態依然とした(と見られている)特徴が認められにくくなっていること、つまり、多様性の中に埋没することに対する危機感を抱いているということでもあります。もちろん不易流行という言葉があるように、野球には野球ならではの良さがあります。これら是々非々の中に持続可能性を見いだしていくことが、野球界の今後の大きな課題であると言えます。

野球に限らず、スポーツには「する」「みる」「ささえる」があると言われます。高校野球とプロ野球人気に支えられてきた野球界は、今後も関心を持って「みて」もらわなければ、将来「する」子どもの数が減り、持続性は望めない状況と言えます。野球の競技人口の調査によると、中学校軟式野球人口はピークだった平成12年の50%(約15万人)、中学硬式クラブ人口は変化無し(約5万人)、高校野球人口は平成27年から20%減(約13万人)という状況です(大学硬式野球は40%増で約3万人)。ここ10年ほどでアマチュア野球の競技人口が約20万人減ったということになります。

果たして、野球界の将来を担う学生諸君の意識はいかほどでしょうか。不易流行を見定めて、少しでも野球界の将来に貢献してもらえればと願ってやみません。まずは秋季リーグ戦での皆さんの活躍貢献に期待いたします。また、感染状況が拡大する傾向にあります。関係者の皆さんのご尽力に感謝いたします。