理事長挨拶

《創立70周年アピール》継続と挑戦

愛知大学野球連盟
理事長 新井野 洋一

 

 

2019年度秋季リーグ戦の開幕にあたり、ご挨拶申し上げます。

選手のご家族とファンの皆様のご厚情、諸先輩の活躍、関係各位のご援助に支えられて、愛知大学野球連盟は創立70周年を迎えることとなりました。衷心よりお礼申し上げます。

少子高齢化が進み、その影響が大学を直撃しています。大学入学者の供給母体の18歳人口は、1992年の204.9万人をピークに減少の一途をたどり、2018年には118.0万人。2030年には102.5万人、2050年には81.3万人にまで減ると見込まれています。東海地域の18歳人口も、2018年147.726人から2030年には15.000人(愛知県5.000人)以上減少すると推測されています。このような人口変動は、すでに高校野球を変貌させています。高校球児の減少によって、今夏の甲子園地方大会に参加した連合チームは81チームと過去最高を更新し、2012年と比べて約7倍に増えました。5校連合チームも出現しました。

他方、モノをインターネットでつなげるIoT(Internet of Things)と人間に代わって多くのことをこなす人工知能AI(Artificial Intelligence)の発達は、生産の仕方や働き方、衣食住の習慣、伝統文化など生活環境を一変させる勢いです。一方で、これらを前提に、コンピューターゲームやビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉えるe-sports(エレクトロニック・スポーツ)が世界的な人気になっています。また、スケートボードやボルダリング、ブレイクダンスなど都市で行えるスポーツを総称するアーバンスポーツ(Urban Sports)の愛好者が、若者を中心に増加しています。スピーディーなパフォーマンスとゲーム様式、普段着のファッション、選手と観客の距離が近いといった特徴を持つこれらのスポーツが、日頃から短時間に多くの情報を獲得し活躍するのが得意なスマホ世代には絶好の楽しみとなっているのです。両スポーツとも、アジア大会やオリンピック大会の正式種目に採用されるまでに至っています。

これに対して、野球は団体競技なのに個人対個人の対決があることやゲーム展開に無限大の可能性を持っていることなどが魅力と言えます。加えて、大学野球には、青少年から社会人と移行する人生にとって重要かつ難しい時期に各自が選んだ教育研究を続けながら取り組まれるという大きな特徴があります。ともあれ、少子高齢社会を前提とし、eスポーツやアーバンスポーツと野球の差別化あるいは共存を含めたIoT・AI時代に対応する学生野球の魅力づくりを求めて、教育の一環としての学生野球を根本から問い直さなければならない時期を迎えていると思います。そのような意味から、「《創立70周年アピール》継続と挑戦」を設定し、80周年さらには100周年を想定して、リーグ戦や連盟運営のあり方に関する少々大胆な改革を検討したいと思っています。

ファンの皆様、関係者の皆様には、「やって楽しい、観て楽しい、育てて楽しい、支えて楽しい野球」を目指す愛知大学野球連盟に、ご支援・ご声援をよろしくお願いいたします。